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救出ペア-3-

No.21

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宮本 咲夏

「いやぁ!何これ~?蔓がどんどん伸びてくる。
ただでさえ狭いのにー。もう少し優しい扱いでもよくない?
(抵抗らしい抵抗はしな…できなかったのだ。
媒体がなければ、憑き物落としの才も使えず)
物干し竿さん、SOSです!私の声が届きますか…?!」

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月華派 物干し竿

「肩がすーすーする……。

こんな破茶滅茶な世界ははじめてだよ。

我が主、このばけものたちをかきわけて、今、そちらに馳せ参じる!
だから、もう少しだけ、待っていて。」

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月華派 物干し竿

「ばけものたちを斬って斬ってたたっ斬って……やっとたどり着いた!ばけものたちは斬っても感触がないものもいて、戸惑ったけど、この蔓だったら、……檻ごと壊すから、ほんの少しだけ身を引いていて。ほんの少しでいい。その間隙さえあれば、おれにとって充分だから。

……我が主、お待たせしてしまって申し訳ない。
怪我はない? おかしなことはされなかった?
……守りきれなくてごめんね、咲夏。」

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宮本 咲夏

“ほんの少しだけ身を引いて”という、物干し竿の言葉を信じて。
それでもやはり怖くて、ぎゅっと目を閉じる。
鼻先に風圧を感じたと思った瞬間、檻と蔓が真っ二つに崩れ落ちた。

「わぁ!すごいっ」

鉄柵の見事な切り口に驚きつつ、救い主の懐に飛び込む。

「待ってました…待ってたんですよぅ…。
きっと助けに来てくれる…そう信じて待っていました。」

そして“おかしなことはされなかった?”という言葉に目を丸くして。

「女の子扱いしてくれるんです?
こんな風に心配してもらえたの初めて……嬉しいな。」

少しはにかんで微笑んだ。

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No.22

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ジュリエッタ・フィレン・ロードラナウド

「その声…アルフリート、貴方なのね?
こんな事をしても無駄よ。私は信じているの。護るべきものがある55さんは、世界中の誰にも負けないって。
たとえ貴方がどんな手でそれを断ち切ろうとしても…
”絆”というこの世で最も強い”武器”を― 決して貴方は私達から奪うことはできないわ…!」

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Bounty Heart 55

「・・・・・・よォ、クソッタレども。
今の俺ァ最高に機嫌が悪い。
この煙草の火が消えるまでに失せろ・・・それでも立ち塞がっていた奴ァ、心臓に風穴ブチ開けてやらァ・・・・・・!!!」

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Bounty Heart 55

「ジュリー・・・!! すまねェ、俺が居ながらこんな目に遭わせちまって・・・アンタは俺やおチビ達の家族で希望だ、絶対に見捨てたりしねェからな。 さて、アルフリートの野郎にゃ俺たちの絆を見せつけてやろうぜ。そして教えてやるのさ・・・いつまでも辛気臭い面のままじゃ、周りの奴らはそっぽ向いちまうってなァッッ!!!」

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ジュリエッタ・フィレン・ロードラナウド

「いいえ、55さんならきっと来てくださると信じておりました。
 これまで平和を脅かす悪の存在を知りながら、
 守ることしか出来なかった私に立ち上がる勇気と力、希望を与えてくださったのは貴方です。
 さぁ行きましょう…ここからは一人じゃない。
 貴方(ぶき)と私(もちぬし)、今こそ二つの力をひとつに…!!!」

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No.23

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ソラ=ウェスバニア(西花 空良)

「…よっと、手錠はずし成功!

へへへ、こういうアナログ系の仕掛けは遺跡で慣れっこなんだよね。
とはいえ、問題はこの魔力牢かぁ…こればっかりは外側からじゃなきゃ開けれなそうだし、ここはおとなしくロゼちゃんが来てくれるのを待つしかないかぁ。通気孔から送った風の便りが届くといいけど」

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青嵐のロゼ

「ソラちゃんから風の便りが届いたの〜♩
今すぐ助けに行かないといけないからちょっとここを通してねー。」

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青嵐のロゼ

「ソラちゃん、ロゼ助けに来たよー♬
お怪我はしてない大丈夫?ちょっと待ってて欲しいの〜。今風の力を使ってのそれを壊すからねー。
いでよ、風さん達!ソラちゃんを閉じ込めているの牢を開けて〜。」

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ソラ=ウェスバニア(西花 空良)

「おぉ、ロゼちゃん!助けに来てくれてありがとうー!
 あ、ちょっと待ってね。この檻、中と外から同時じゃないと開かないみたいなの!
 行くよ一緒に、呼吸を合わせて…せーの…そぉれっ!
 よぉーし!脱出完了!!二人揃えば怖いものなし!無敵なのっ!」

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No.24

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ポセイドン

「聞こえますか…聞こえますか…海底のアナスタシアさん…

私は今、どこか城の厨房(独房)から、貴方に語りかけています…
謎の黒い影に捕まった私は、今にも彼らの手によって美味しく調理されようとしています…
新鮮なお刺身はいいですが、生け造りは、嫌です。

もしこの声が聞こえたら… 唯一無二の愛しき人を救うため― 今すぐ助けに来てください…」

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アナスタシア

「ㅤㅤふふㅤ…ㅤㅤポセイㅤドン(丼)ㅤ…ㅤㅤ」

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アナスタシア

ショーケースのような檻の中でご丁寧に食器に乗せられた大魚を見つけると、くすくす笑声を溢しながら近づく。全てが終われば自然に囲いは無くなるのだろうが、矛で突いては突いていざ壊さん。
やがてしかと再会を果たせば、いつものようにツンツンと矛先をボディに向けながら、なおも愉快げに
「ㅤㅤ食べられなくてㅤよかったㅤわねㅤ…ㅤㅤポセイㅤドンㅤ…ㅤうふふっㅤㅤ」
ポセイドンが行方不明になってから海で捜索するにあたり、別の魚を彼と間違えたりしたのは内緒である。

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ポセイドン

「おぉ、アナスタシア殿!助けに参ってくださったか!かたじけない!
 いやー…あやうく丼ぶりにされるところだった…
 さすが持つべきものは武器!さぁアナスタシア殿、いざ還らん!我等が故郷、愛の海へ…!」
ポセイドンはまさに「槍を得た魚」と言わんばかりにその手に馴染んだ槍をぶん回す。

しかし彼はまだ知らない。
ショーケースの外から聞こえた「ポセイ丼…」のその声が、彼女の声そのものである事を…

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No.25

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片桐香子

「うっそー!!うそでしょーー、
これどうしよう、どうなるの?!
どうなっちゃうの!?
グローブ君、助けに来てくれるかな…」

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グローブロッター

「ふふふーん!トリックオアトリート!お姉さんの居場所を教えないと、このグローブロッター君が悪戯しちゃうよー?
あれ、教えてくれないの?うーん、仕方ないな。このおばけさん達のようになっちゃうけど良いんだね。」

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グローブロッター

「やぁ、お姉さん!大丈夫ー?もう心配したよ、急にいなくなるんだからー。でももう大丈夫。このグローブロッター君が助けに来たからにはここから出してあげる!だからお姉さんは心配しないでね。あと今から僕がこれを壊すからちょっとお姉さんは離れててね。危ないから☆」

グローブロッター.jpeg

片桐香子

「ぐっ、グローブくーーーん!
 待ってた、めちゃくちゃ待ってた!!
 来てくれるって、思ってたけどっ、
 思ってたけど、来てくれてよかったあああ!
 
 ほんとに? ほんとにほんとのグローブ君?
 実はトリックオアトリートの
 トリックのほうじゃない?
 もう今年のハロウィンからは
 トリックオアトリートじゃなくて
 トリートオアトリートだよ……そりゃあね、
 出会いからしてああだったから、
 こんな事態に巻き込まれないわけがないって
 思うけど、思うけど、こわかったよー……。

 ……はっ、駄目駄目、駄目だよコッコ、
 弱気になっちゃ駄目、応援、応援するよ!
 だから、また、一緒に、
 おかしな世界から脱出しようっ!!

 こんな檻、がつんと壊しちゃえーーっ!!」

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No.26

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ズベン・エスカマリ

「星も見えない、風の息吹も感じない。
……俺にこの檻を破るのは、
難しいらしい……。
アストレア、君を独りにしたくは、
なかったけれど――」

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アストレアの長杖

「ひとりぼっちは嫌よ…何処に居るの、エスカマリ様…」

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アストレアの長杖

エスカマリ様!
お怪我は?体調は?何ともありませんか?
(へたり込みながら)ああ、良かった…ご無事で…。
貴方を喪ったらと思うと不安に押し潰されそうでした。
本当に、本当に良かった。
…それから、あの、少々武器の姿に戻っても良いでしょうか?
​情けないことに、安心したら力が抜けてしまいまして…。
このままでは動けそうにありません…。

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ズベン・エスカマリ

「アストレア!
 俺は大丈夫だ。抵抗らしき抵抗も
 出来なかったから、酷い扱いは受けていない。
 君は? たくさんの剣戟の音が聴こえてきた。
 魔力が奮われる振動も伝わってきた。
 君が助けに来てくれると信じていたけれど、
 君は傷ついていない……?

 ……いや、傷つけてしまったな。
 君を一人にはしないと、天と砂に誓ったのに。
 君を、不安という刃で、傷つけてしまった。
 本当にすまない。」

(へたりこむ姿を見ると、
 慌てて膝をつき、吐息して微笑み)
 
「君を抱えるくらい、お安い御用だ。
 さあ、帰ろう。
 王宮が混乱していなければいいけれど……。
 状況説明の報告が大変そうだ。
 ああでも、君が傍にいてくれるんだ。
 そのくらいの困難、乗り越えてみせるさ。」

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No.27

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ズベン・エルゲヌビ

「水の滴る檻に閉じ込めるなんざ、
お誂え向きだと思わないか?

なぁ、シレナマーレ?」

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海成りの剣 シレナマーレ

「そこをどきなさい。
その体、壊れるだけじゃなく
錆ついて二度と動けなくなりますよ。

……それでも、向かってくるのですね。
私はここで、壊れるわけにはいかないの」

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海成りの剣 シレナマーレ

「探しましたよ、エル。
どこに消えたかと思えばそんなところに囚われて。
海で溺れる王子にでもなったおつもりですか?
まったく、心配しましたのよ……(小声)

貴方が朽ちる場所は、そんな狭い檻の中ではないでしょう?
――帰りましょう、私たちの海へ。

私を『海の宝』にすると言った貴方の言葉も、
まだ果たしてもらっていないのですから」

人の姿でここに来るのがどれだけ大変だったか。
後でたっぷり文句を言ってさしあげましょう。

海成りの剣 シレナマーレ.jpeg

ズベン・エルゲヌビ

「そうだ。俺が朽ちる場所は、
 こんなちっぽけな場所じゃない。
 死を選ぶとしたら砂漠か海原のどっちかだ。
 もっとも、砂漠になんてお前を連れていったら、
 すぐ干からびちまうだろうから、
 答えはただ一つになるけどな。

 ところで、それ。
 酔狂な魔女にでも頼んだのか?
 言っておくが、
 俺は海で溺れる王子とやらになるつもりは、
 これっぽっちもないからな。
 あの王子は、人魚姫を手放す野郎だっただろう。

 だから、俺は、溺れない。
 溺れてなんてたまるかよ。
 一度掴んだ宝を易易と手放せる程、
 落ちぶれちゃいないつもりだぜ?

 一度した約束を、
 早々に違えるつもりだってないからな。
 シレナマーレ。」

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No.28

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フォルトゥーナ・シャコルナク

「(歌魔法使えないように、って、
声、封じられちゃった……。
――呼ばなくても、貴方は、
私がここにいるって、
気づいてくれるかな……)」

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アムブロシア
(カトラリー一式での銘・個別名は特になし)

肉用ナイフが菓子を切るのは邪道かぃ?

アムブロシア.jpeg

アムブロシア
(カトラリー一式での銘・個別名は特になし)

俺を一人にするなって、言わなかったか?
俺を置いて囚われるなんて、莫迦な主人め。

なんだよ、声でないのか?
多分、そこから出れば戻る、か?
今出してやるから、少し待ってろ。

……ひとまず、無事で良かった。本当に。
もう、俺を……一人にするな、よ。

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フォルトゥーナ・シャコルナク

「(悲劇のヒロインや、囚われのお姫様に、
  なる気なんてなかったんだ。
  そんな柄じゃないよ。
  姫君役か騎士役かって言われたら、
  間違いなく後者じゃない。
  ……わたしの母は、傭兵だったけど。

  ううん、
  そういう事が言いたいんじゃない。)」

 ぱあん、と、両手で自分の両頬を叩く。

「(わたしは、貴方を一人にしないって約束した。
  なのにね、わたし、一人になっちゃった、
  ……って、思ったんだ。
  独りには慣れていたはずだったのに。
  貴方の孤独が、少し、わかった気がしたんだ。

  もし、またこんなことが起こったら……
  こんな檻、全力でぶち抜いて、
  貴方のところに舞い戻るから。

  えっと、ね。
  帰ったらとっておきのケーキ開けて、
  ティータイムなんてどうかな?)」

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No.29

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ファータ・モルガーナ

「どうしよう……
あんまりにも泣きすぎたものだから、
涙がこんなにも大きな宝石に……。
これ一人じゃ持ち帰るの大変だわ!
不知火、まだかしら……。」

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旭派 不知火

「いやあ参ったね。主を攫われるとは、とんだ失態だ。
せめて誰より早く駆け付けねーと、忍びの面目丸潰れだわな。
てなわけで、悪いが手薄な所を抜けさせてもらうぜ!」

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旭派 不知火

「悪い、姫さん。待たせたな!
っておいおい、こりゃまた随分御大層な物持ってんな!
そんなに泣いて大丈夫か?干からびてないか?

…あーいや、すまん。俺のせいだよな。
守ってやれなくて悪かった。愛想尽かされても仕方ねえと思ってるよ。
だが、もし許しを得られるなら、これからの働きで必ず返す。
もう怖い思いはさせねえから、泣き止みなって。な?

さあて、こんな辛気臭い所、さっさとおさらばしようぜ!
ほら、干物になっちまう前にその漬物石寄こしな。
いや、俺に抱えられたいってんなら、そのままでもいいけど?」

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ファータ・モルガーナ

「不知火っ、ちょうどよかったわっ、
 これ以上、コレが、大きくなったら
 どうしようかと……!!

 え? あ、うん、干からびてはないから大丈夫、
 ご丁寧にね、この檻の、この蔓に……ほら、
 黃色の実がなってるでしょ、これ美味しくて……。
 甘いし、果汁もたっぷりで……
 ちょっと食べ過ぎt……なんでもない。

 というか、何言ってるのよっ、
 愛想つかすなんてこと、
 あるわけじゃないじゃない。あたし、
 あなたがこうして来てくれるって、
 信じて疑わなかったんだから。
 この漬物石、もう一個、生成したって、
 ちゃんとあなたが来てくれるって思ってた!
 こんな大きなの、旅の資金になるかもだし、
 ……大事に抱えて、連れ出してよね、
 ……待ってたんだから。来てくれて、ありがとう。」

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No.30

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リタヴィア・ドヴェルグニアン

「随分とやわな檻……私が、私だけでは、
どう足掻いても無力だと、
突き付けられているようね。
でも、そんな事は百も承知。
来なさい。私のダインスレイブ――」

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魔剣ダインスレイブ

「全くこんなところでドレスコードが必要になるとはな……。
 リヴィに鍛えられてなかったら逃げ出すところ……なんて、意地でも行くけどな。
 ほら、どけどけどけ!ダインスレイブ様のお通りだ!」

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魔剣ダインスレイブ

「おっす、来たぜリヴィ。
まったく捕まってんじゃねーよ、まぁ、どんなことがあっても俺は必ずお前のもとに駆けつけるけどな。
ほら、帰るぞ、こんなところに長居する気はないからな」

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リタヴィア・ドヴェルグニアン

「あら、……随分な言い草じゃない。
 私を守ることが出来なかったのは、どこのどなた?
 ……なんてね、ここまで来てくれて有難う。
 ジャケット、脱がなかったのね。
 以前までの貴方、どうして自分がこんな衣装を、
 とか、言っていたような気がしたから。
 ドレスコードは、そのフィールドに立つ者のための
 何よりも力を持つ鎧なの。
 私のエスコート、だいぶ上手になっていたから、
 努力の甲斐もあったというものね。

 ……私は、非力だわ。
 けれど、貴方がいてくれるから、私は強くなれる。
 貴方を待っていたの、ダインスレイブ。
 貴方が駆けつけてもいいと思える主となるよう、
 私は、足掻き続けることを約束するわ。

 だから、いつだって、私の元に辿り着いて。
 ……約束よ。」

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