ガラガラと形取っていた骨が崩れて灰となり消えていく

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「水淵華紗髑髏様…、そうか我々は敗北したのだな。
　…大勢浄化されたか。総大将として一度はお前達の上司だったのだ、お前達の幸せを願わせてもらおう。
　だが、私の念はそう簡単には浄化されるものではないっ…！
　私とて、怨みたくは、なかったのだ…」

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「それだけ君の心が傷ついたということだ。
　私の名は紫月。この度の戦い全てを見届けさせてもらった【観測者】だ

　君と、君達付喪神をずっと見させてもらっていた。手を差し伸べたいと何度思ったことか…

　詳しくは聞かない、だが私はその傷を知り、理解し、君を救いたい。
　君に少しでも救いを求める気持ちがあるのなら
　私達と共に来ないか。紫扇もそう、願っているだろう」

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「そう、ですね。貴方との決着がまだ着いていないことですし
　なによりその頭巾をひっぺがさないと私の気が済みませんから」

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「（被っていたフードを抑え）
　そうだ。決着がつかぬままというのもスッキリしないな。
　いいだろう、お前達の弱点を探るためにも一緒に行ってやろうではないか
　仲間に降った訳ではないぞ。いいか、決して仲間になりたいとかは思ってはいない。

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　だが一つだけ、願いを聞いてくれるのなら
　まだ浄化されていないモノたちの中にお前達について行きたいと願う付喪神の武器達もいるだろう。
　そのもの達の願いも聞き届けてやってほしい。」

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「勿論。」
「ええ、私たちは願いを拒むことはしませんよ」
「…感謝する。」

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「フフッ、素敵な武器を見るだけでこの身に流れる血が焼け焦がれてしまうほどの熱が駆け巡っている、武器一つ一つをじっくりを眺めていたいものさ」

「…紫月様。いつもの癖が出てしまっていますよ。
　新しく仲間になったもの達を迎え入れる準備がありますのでのんびりしていられないです
　では、参りましょう、貴方も行きますよ　聖剣アルフリートさん」

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「…‼︎　知って、いたのか。我が名を、聖剣だと知っている者がいたのだな。・・・ありがとう、

　それだけで私は…。」

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彼らの姿が消えた跡地には、やがて白い花が咲き出し、

一面を埋め尽くすほどの白い花が風になびくだろう