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【王】波羅・【神獣】翠春(すいしゅん) 主従

国名:永馨(えいきょう)
国の特色:
常春の国、花の国と称されるほど、温暖で豊潤な土地。
農耕が盛ん。花を愛でる文化が深く根付いている。同時に茶と菓子も好まれている。
民も土地と同じく穏やかで人の良い者が多いが、裏を返せば争いごとに弱く、騙されやすい。それ故に、悪意を持つ者から土地や利権を脅かされることが多い。
王となるものは、この辺りの問題の収拾能力が問われる。
造る国の姿:
まず、警察・裁判所の機能を大幅に強化し、
温厚な民たちの権利や穏やかな生活が脅かされない体制を作る。
国民が皆、安定した生活を送れるよう、学校や職業訓練所にも力を入れ、
異世界の技術を取り入れられるよう、森客の受け入れ態勢も整えるつもりだ。
その為に学校には森客の言葉を学べる学科を設け、
異界に迷い込んだ森客も安心して身を置ける国を目指す。
花と茶、菓子を産業の核とし、祭や土産物で観光客を取り込み、
麗しの都として遠い地にもその名を知られる雅やかな国となるだろう。


波羅の傍にててっと寄る小さな姿が一つ。
それはついっと手を伸ばし、彼の服の裾を引いた。

「あのね、翠春は、ずぅっとどんな王様なら、この国をもっと良くしてくれるかなって考えてたの。
 この国の皆はとても優しいけど、だからこそ、そこに付け込まれることが多いんだぁ。
 それを防ぐのに武力はある程度必要だと思うんだけど、でも一番必要なのは《民を護るための法》じゃないかなぁって。
 だから、そんな法を作れて運用できるくらい賢い王様がいいなって。
 貴方様は、とぉっても頭が良いと聞いたの、だから……」

少しうつむいた後、覚悟を決めたように上目に己が王と望む彼を見つめ

「もし、受け取ってくれるなら……
 この国の王たる証の花冠を毎日捧げます。
 貴方様と民が、毎日お花を愛でて、お茶を楽しんで、一緒に笑えるように、精神誠意貴方に仕えることを盟約します」

ダメかなぁ?と小首を傾げて相手の応えを待った。


一見可憐な少女であるが、やはり神獣であると感じさせる神々しさ、
そして仁の獣らしい慈しみの深さを感じた。

「許す。…と応えるのが慣例であるらしいな。
私は自他ともに少々手厳しい所があるようだ。
そして肩に力が入りすぎる傾向もあると自覚している。
それは貴女とは真逆な要素であり、互いが行き過ぎることあれば、
互いにそれを許し、歩み寄る関係でありたいと願っている。
どうだろうか。そんな時は貴女も私に許すと言ってはくれまいか。」

僅かに笑みをこぼし、波羅は翠春の手を取った。

© 2017 王と神獣

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