
【王】夜黎(やくろい)・【神獣】白木香(ハクモクコウ) 主従
国名:芳遼国 [ほうりょうこく]
国の特色:
青碧の森の懐、深い緑に抱かれた森林資源豊かな国である。
国民の大半は未だに狩猟採集による自給自足の生活をしており、農耕は盛んではない。
だが、国交を閉ざしているわけではないため、僅かながら他国との交易も行っている。主な産物は木材や毛皮、薬効のある植物。
温厚で争いを好まぬ国民性で、戦時も専守防衛に徹する。
自ら他国へと赴く国民は少ないが、一方で善意を持って訪れる他国民は仲間として温かく迎え入れる。
造る国の姿:
自給自足の叶う土地と温厚な人々によって形成される緑東地域と
他地域に属する国々との国力差を年々肌で強く感じてきた。
誇るべき美点も、現状に甘んじて均衡を保つばかりでは、
長い目で数十年数百年先を考えれば、おそらく頭打ちとなってしまう。
余りある資源の保護と発展と、足りぬものの補強を両立させるため、
これまで以上に外交に重きを置いた国の在り方を模索する。
先んじて、既に行われている交易の路を広げ、その窓口となる都を作る。
商業施設や学び舎を置き、工芸品や植物由来の薬剤を主軸に
豊かな物資を送り出す代わりに他国の知識をも恐れず迎え入れ、
昔ながらの狩猟手法に新たな息吹を取り入れる。
緑東地域で広く行われている農耕よりも狩猟採集が主という
この国随一の特色を生かすことで、国防の要としての教育にも繋がると踏んでいる。
他国とよりよい関係性を保つことによる戦の回避と、万一の有事にも弛まぬ防衛力。
国防に二枚の柵を置くことで、他国に引けを取らぬ自立した強き国としたい。
無論、豊かな森林と景観は緑東の宝であり、
民の安寧と平穏な生活はなお換え難い宝である。
施政は全てそれらを護る為であり、そこを違える心算はない。
「そなたがこの地の神獣なのだな。
赤い瞳に、花の名に違わぬ白き翼……国を護る神の羽、か。
申し遅れた。此度の選定を受けに来た、私の名は夜黎という。
私はおそらく、賢王にはなれぬだろう。
だが、地中に根を広く張る大木のよう、堂々と空に枝葉を伸ばし
他の何者にも手折られぬ幹太き国にするのがかねてからの願いだ。
変化を厭う民もいよう。多少の反発も承知だ。
しかし、幼木であった頃の幸せな時間に留まって居られるほど、
この世は甘く出来てはいない――…
私と共に新たな国を築いて行かないか。
どうか、その力を貸してほしいのだ。」
「浄玻璃刀が鳴動してる…、やっぱり貴方がボクの王なんだね!
ねえ、そんなに畏まらないでよ。いつもの貴方を見せて欲しいな。
ボクは貴方と逢えるこの日をずっと待ってた、
だからこそ、もっと貴方のことをいっぱい知りたいんだ。
貴方はこの国と同じ、空に向かって枝葉を伸ばす未来の大樹。
だから、これまでの貴方がそうであったように、
望むがまま思い切りのびのびと、自分の信じる道を進んで欲しいな。
ボクは国を守る羽であり、同時に貴方の信念と理想を守る羽なんだから。
人々が安らぎ憩える幹太き大樹のような国を、一緒に作っていこうね! 」
(片膝をつき子どもらしい仕草で右手を差し出し、ふと大人びた表情を浮かべ)
「我が白き両翼は貴殿の為にあり 我、貴殿の理想へと共に羽ばたくことを此処に誓わん」