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【王】葛城 千鶴子・【神獣】ハル(白陽) 主従

国名:華陽国
国の特色:
面積は広くはないものの海に面した美しい街並みが広がる小国家。
海を介して他国のものが流入し他では見ない珍品が流通する。
肌の色、目の色の異なる異国人の往来も見られる。
国宝とも謳われる祝い千年の桃花の聖木。
この聖木を伐りだして作られたお守りは魔除けにもなり宮殿の至る所に配置されている。
一年を通して咲き誇る桃花の聖木の下で交わされた誓いは違われることはないと言う。
一人一度きり、という制約の下で。

造る国の姿:
様々な人や物が出入りするこの美しい国を気に入っており、その長所を伸ばす形で国家繁栄を目指す。
まずは国土面積を補うため、海上に出島を築き港や運河を整備する。
特に運河を使った輸送は物だけでなく人も乗せ、内陸への交通の要とする。
船の需要が高くなる事が予想されるので、造船業にも力を入れるつもりである。
観光面では、桃花で有名な宮殿のように花であふれた国にしたい。
また、出島の一部を景観の美しい水上都市にして観光の目玉とする。
花の盛りになれば、花霞と水面のきらめきの中を小舟が行き交う、美しい景色が見られるだろう。
もちろん海客としての知識も存分に活かすつもりである。ゆくゆくは街並みや文物へも影響が出て、さらに異国情緒あふれる国になる事だろう。

「あたしは海客だし、王様なんて柄じゃないかもしれないけど……ここで生きて死ぬと決めたからには、あなたや国の人達のために一寸でも役に立ちたいと思ってお目にかかりました。
神獣様には心を寄せたお方がいらしたんですってね。その方とお別れして、寂しかったですか?
気を悪くしたらごめんなさい。あたしも大切な人と別れたものだから、つい気になって。
……あたしね、王様に選ばれなくても自分の力で仕官するつもりなの。
ちゃんと勉強して、何年先になるかわからないけど、きっとまた会いに行きますから。
だからあなたに、寂しい思いだけはさせませんよ!
必ず果たしてみせるから、あたしの事覚えていてね」

かけられた声に気付いて屋根からふわり飛び降りる。
続く少女の言葉に静かに耳を傾け――
「………覚えているだけで、いいの?
 ここでオレが認めなかったら、この国で王になる道は閉ざされたも同然なんだよ。
 それでも貴女は諦めないの…?
 なんて、ね。…そんな心配要らないのに」

くすりと笑った後に嬉しさと寂しさがないまぜになった表情で呟く。
”だってオレの王は貴女だから”――

「アイツの事は今でも大事で、忘れられなくて…今はまだ、誰にも触れられたくない。 貴女にも。
 行動で示してよ、貴女が王に相応しいと、オレを納得させてよ。
 貴女がアイツを超える日が来たら、心から認められる日が来たら、教えてあげる、オレのこと、いろいろ。
 その時、貴女のことも教えて。

(すっと真剣な表情を浮かべ視線を絡めると)
 覚えておいて、ハル、だよ。 オレの呼び名。貴女の―――貴女に付き従う、神獣の名。
 離れないで、ずっと一緒に居てよ。
 寂しい思いは、…させないんでしょう?」

© 2017 王と神獣

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